やりがい搾取にご用心!

※2016/10/26付け毎日新聞掲載の、藤田孝典さんの文章を参考にして本記事を作成しました。

東京都内のケーキ店で働いていた製菓専門学校生のB子さん(19)は専門学校夜間コースでパティシエの技術を学びながら、東京都内で3店舗を運営するケーキ店でアルバイトをしていました。

働き始めた1年生のころは通常の働き方でした。午前6時に出勤して仕込みや販売の仕事をこなし、午後3時に終業。いったん家に戻り、午後6時からの授業に出ていました。

1年後、店長から「よくやってくれている。あなたを信用して他の業務もいろいろ任せたい」と言われ、仕事量が増え始めました。他のアルバイトの勤務シフトを作り、閉店作業もするなど、残業して夜9時の閉店以降も働くことが増えました。真面目な性格で、責任を持たせてくれているのだからそれに応えよう、という気持ちが強かったようです。

ところが、次第に授業に影響が出てきました。勤務時間が次第に長くなって学校に行けなくなったからです。

出席日数が足りなくなり、単位を落としかけ、学校から「このままでは卒業できない」と警告されました。仕事を減らそうと店長に相談したところ、とんでもない言葉が返ってきたのです。

「あなたがいないとお店が回らない。ちゃんとやってくれないと困るよ。これまでもちゃんとできたんだから、これから先もお願いします」

 「せっかく責任を持たせてやっているのに、学校とアルバイトのどちらが大事だと思っているの? 社会人としてこれから生活していくなら、仕事優先でしょう」

やりがいと責任を持たせ、厳しく指導し、時々優しい言葉をかけるのは典型的な「やりがい搾取」です。DV夫のやり口とも似ています。今の学生たちは経済的に苦しいので、バイトを切られることを恐れて反論や抗議をしません。将来が不安で居場所もない学生は、認められることを喜びます。大人はそこにつけこむのです。

(つづく)

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