正社員同様の「バイトリーダー」はボーナスを要求できるか?その1

近年、アルバイトに正社員と同様の仕事と責任を押し付けて安くこき使う、

「バイトリーダー」が問題になっています。

パートで週5出勤。仕事内容も労働時間も正社員と一緒、あるいはこれ以上なのにボーナスなし。

これって違法じゃないの?ということですね。

まず、パートやアルバイトでも労働基準法によって有給休暇や休憩時間が保障されることは

以前お伝えしましたとおりです。

労働法はアルバイトやパートにも適用されます!

次に、パートやアルバイト先で、正社員と同じ仕事をしているのに、待遇が違う、

ということが許されるのかどうかについて検討します。

「パート」と呼ばれているけれど、実際には仕事内容も労働時間も「正社員」と全く同じ、

賃金額だけが低い、というケースです。

ややこしいのですが、この場合の「パート」は、法律的に言えば、パート労働法の適用を受ける

短時間労働者(パート労働者)にはあたりません。

パート労働法のいう「パート労働者」とは、「1週間の所定労働時間が、正社員に比べて

「短い」労働者」のことを言うのです。

今回取り上げるケースのような労働者は、名前が「アルバイト」「パート」なだけで、

本当の意味のパート労働者ではない、という意味で「疑似パート」などと呼ばれています。

では、「疑似パート」の方々は、単に「パート」という名前が付いているというだけの理由で、

正社員よりも低い待遇に甘んじなければならないのでしょうか?

私たちの素朴な感覚としても、「同じ仕事をしているのであれば、受け取る賃金額は同じなのが

公平だ」と感じられると思います。そのような考え方は、「同一労働同一賃金の原則」と呼ばれる

ことがあり、ヨーロッパでは法律にも取り入れられています。

しかし、甚だ残念ながら、現時点で、日本には、「同一労働同一賃金の原則」を直接使用者に義務

づける法律はありません。

じゃあボーナスを要求できないのか…まだあきらめるのは早いです。

(つづく)

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