ブラック消費者にならないように

高橋まつりさんのお母様、幸美さんが手記を公開しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161225/k10010819041000.html

その中に印象的な言葉が。

「会社の深夜の仕事が、東京の夜景をつくっている」

高橋まつりさんが生前に遺した言葉だそうです。

これを聴いて、ちょっと考えたことがあります。

みなさんに問います。
24時間コンビニで買い物ができる。
正月でもだいたいのお店は普通に営業している。
荷物や郵便物は何度でも無料で、日時指定で再配達してくれる。
Amazonでは、クリックしてわずか1時間で品物が届くサービスが開始した。

そんな日本っていい国ですか?

断じて否!正月も24時間サービスが受けられる、
イコール誰かが正月も24時間休めず働くということ。
あなたも今は消費者ですが、勤めに出ればサービスを提供する側に回る。

日本の消費者は商品やサービスへの要求が世界一厳しい。
それは即ち、あなたも世界一厳しい要求をされるということだ。
お互いがお互いの首を絞めあっている。それが日本だ。

ヨーロッパのように休憩時間を長くとり、早く帰宅して、
土日祝もしっかり休んで、長期バカンスを堪能するには、
ほとんどの店が正月はおろか日曜ですら営業しないことや、
夜早くお店がしまってしまうことや、
不在の場合は宅配物を自分で取りに行かなければならないこと等を
受け入れる必要がある。

アマゾンの新サービスにより、ヤマト運輸は完全にアップアップ状態であるようだ。
ヤマト運輸の支店が運転手への残業代不払いで労基署から是正勧告を受けたという報道があった。
もちろん残業代不払いは許されないことだ。
しかし、アップアップの企業を糾弾するだけで世の中をよくできるのだろうか。

船に穴が開いて水没しそうなとき、
やるべきは水を掬って出すことではない。穴を塞ぐことだ。

神の見えざる手がうまく機能せず、人々が過剰なサービス競争で疲弊しきっている。
こういうときに政治家が優れた手腕を発揮してくれないと、
高い歳費をお支払いしている意味が全くない。
保守的な行政府と無作為の立法府を捨て置ける余裕はもはやない。

電通を擁護する気は1mmだってない。
しかし。
もし、クライアントが容赦なく『あれしろ』『これもしろ』『明日までに』『朝イチで』
と無理難題を日々押し付けているならば。

高橋まつりさんを追い詰めた者は、
電通や安倍政権だけではなく、一般消費者、つまりどこにでもいる普通の人たち。

そう、他ならぬあなたや私かもしれないのだ。

労働者として、泣き寝入りせずにきちんと権利主張していくことは、
ブラックバイトを社会から撲滅する上でも大切なことです。

しかし同時に、消費者としての自分の過剰な要求が、
(自分では過剰という意識がなくとも)
人を追い詰め、ブラック企業を生み出す温床となっている。

この視点を欠かすべきではない。

高橋まつりさんを悼む一方で、企業に過剰な要求をすることは

相矛盾する態度になってしまう。

そんなブラック消費者が、年間100人もの

労災による自殺者を生んでいるのかもしれない。

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