財産は相続人のものではなく、被相続人本人のものです

「財産は相続人のものではなく、被相続人本人のものです」

当たり前じゃないか、と思う方はまっとうだと思います。
けっこう、当たり前でない方がいらっしゃいます。

…例えば、父は先に既に亡くなり、母・子2人(姉・妹)という
よくある3人家族で考えます。

姉は結婚して家を出てますが妹はずっと独身で母と住んでいます。
これもよくある状況ですね。

ここで、姉としては、妹が勝手に母の財産を自分のために
使っているのではないか。

という疑念を持たれる方が多くいらっしゃいます。

勝手に使われたら将来自分がもらえる分が減ってしまう。
そこまで考えなくても、母が母自身のために使うならともかく、
妹のために母の財産が使われるのは我慢ならん。

非常によくある相談です。
遺産分割で言うところの「使途不明金」の論点です。

しかし…あくまでも私見ですが、
あまりこれを言い過ぎても詮無き事、という気が致します。

まず、母の財産は、生きているうちはあくまでも母の財産で、
姉に財産状況を開示する義務は一切ありませんから、
仮に使途不明金があったとしても、
それを立証することは極めて難しいです。

そして、母は自分の財産は自分の好きなように処分することが
できます。
当然です。
財産権は憲法が保障するところです。

ということは、母が妹にいくら贈与しようが、
妹のためにいくら使おうがまったく自由です。
(母の死後に、特別受益として持ち戻すことは
できる場合がありますが、
母は母で持ち戻しの免除の意思表示もできます)

このことも、「使途不明金」
つまり、妹が母の財産を勝手に使ったということを立証しにくくする
方向にはたらきます。

「母の承諾があった」「母が自分で使った」
「母にもらったものだ」
と言われてしまえばなかなか否定できません。

財産は、あくまでも、相続が発生するまでは本人のもの。

よくわからない使われ方がなされても、
法律上も事実上も文句は言いにくいのです。

※親の財産を勝手に使ってよいといっているわけでは
決してありませんので誤解なきように。
事前の承諾なく使えば親の財産でも犯罪です。

どうしても妹が信用できないのであれば、

母の判断能力が衰えてきているならば
後見・保佐・補助を申し立てる手がありますし、

まだ母に判断能力がある場合でも、
あくまでも母が同意すればですが、
(妹も同意していることが望ましい)
信託財産にするとか任意の財産管理契約を締結する
等の「終活」メニューが考えられます。

法律を学び、自らの権利を知り適切に主張することは
一般論としてとても大切です。

が、生きている間の親の財産については
当然にはあなたに権利はありません。

10億円持っている親が、
節約して1円でも多く子に残そうが、
9億9999万円使って豪遊しようが親の自由です。

そのことを念頭に置いたうえで、
相手を尊重しながらよく話し合って
適切な終活をしてください。

司法書士栗原庸介にご相談ください!
kuririn1228@hotmail.co.jp
FAX 042-851-8297

終活をテーマにした電子書籍も好評発売中!
「不可能を可能にする民事信託 新しい相続・後見への誘い」
https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y1WHCWG

「遺産分割調停 The・骨肉」
https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y545M8H

「遺産分割調停 The・骨肉2nd」
https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y5PQBBH

(Facebookをおやりの方、よろしければ「いいね!」のクリックをお願いします!)

(Twitterをおやりの方、Follow me please!  Twitter内で@kuririn12283で検索!)

——————————————————————————————————————-

・ご意見・ご感想・お仕事のご依頼はこちら!

法律相談・訴訟・調停・セミナー・講演・執筆・家庭教師、

電子書籍の出版代行など何でも承ります!お気軽にメールください。

・民事信託を用いて民法上の不可能を可能にしてみませんか?

新しい相続・後見の在り方をご提案致します!

kuririn1228@hotmail.co.jp