終活のすすめ3 私の遺産はペットに篇

「終活のすすめ3 私の遺産はペットに篇」

<設例>
ななみは70歳。夫とはとっくの昔に離婚し、一人娘のなな子は
遠方に家族と住んでいる。
今、ななみの楽しみといえば愛犬ゲレゲレの世話だ。

しかしななみも高齢である。
いつ入院したり、認知症になったりするかわからない。

最近、もしそうなったらゲレゲレはどうなるのだろう、
とよく考える。

娘なな子の夫は大の動物嫌いで、
なな子に引き取ってもらうことは難しいだろう。

誰もゲレゲレの面倒をみてくれる人が見つからなかったら、
最悪殺処分なんてことも…と考えるといてもたってもいられず、
かつて法律家に「ペットに財産を相続させたい」と相談したが、
鼻で笑われ冷たくあしらわれた。
ペットは法律的には物と同じだって、
ひどく冷たいことを言われた。

それ以来、法律家のことは毛嫌いしていたのだが、
でもどうにかしなければと考えていた矢先、
毎月通っている地域サロンで司法書士のK先生が
「民事信託と終活」というテーマでお話しされていた。
これだ!と思った私はK先生に相談することにした。

ななみの現在の預貯金は1200万円で、
ゲレゲレの生涯飼育費の見込み額を謝礼等込みで1000万円とする。
ななみにはペット仲間のHがいる。

<問題>
民法上考えられる「終活」を思いつくだけ挙げ、
その問題点を指摘せよ。

さあ、一般市民の方はもちろん、
法律系資格・公務員受験生は真剣に考えてください。

私の解答はこちら。

・案1 ななみがHに1000万円を預け、
「自分が飼えなくなったらこのお金でゲレゲレを頼む」
と言っておく。法律的には民法の委任契約となる。

→ななみが亡くなると
1000万円もゲレゲレも相続人のものとなってしまう。

・案2 Hに対し遺言で「私の遺産を使ってゲレゲレを飼育し、
ゲレゲレが天寿をまっとうした後に残った遺産を渡す」
と書いておく。法律的には負担付遺贈である。

→負担付であっても遺産はHに全額手渡され、
その後ゲレゲレが確実に飼育されているか確認する術がない。
なな子より遺留分減殺請求をされる可能性も高い。

というわけで、これもやはり民法で解決するのは困難です。
民事信託の活用を検討してください。
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