家族名義のカードも使っちゃ…ダメ、絶対!

さて、債務整理の依頼者の中には、
身に覚えのない債務で悩んでいる方も少なくありません。

さすがに、勝手に連帯保証人にされたというのはそんなにないですが、
(あることはある!)
比較的多いのは、ご家族の方に無断でカードを使われて、
身に覚えのない請求が来た、というケース。

真犯人が自分の身内である、という点がポイントです。
もし身内でない知らない人に盗用されたのであれば、
過失がなければ保険が利いて免責されます(払わなくてすみます)

カード保管が適当だったり、推測されやすい暗証番号にしていたりすると、
過失ありとなって免責されません!要注意!!

で、犯人が身内の場合ですが、
(ここではわかりやすく鯖人に再度ご登場願い、
父鯖人が無断で息子りんねのカードで買い物した例で説明します)

まず、たとえ家族・親族・夫婦であっても、
名義人以外の人がカードを利用することは、
キャッシング・ショッピングを問わず犯罪になります。

詐欺罪を構成します。
最高裁の判例もあります。

カード名義人になりすまして(相手を騙して)
財物を交付させた、という点が詐欺罪を構成するので、
罪に問われるのはカード名義人ではなくて、カードを使った人です。
上の例では、りんねが罪に問われることはなく、鯖人が罪に問われることになります。

ここがポイントで、自分の免責のために、
これは実は父が私に無断で借りたのであり、
私は借りていません、などと主張すれば、おそらく父は刑事告発されます。
詐欺罪は10年以下の懲役刑、罰金規定はありません。

そして民事訴訟においては、対債権者はもちろん、
場合によっては対父に対しても、
カードを使ったのは自分ではなくて父だ、ということを
裁判上で主張立証していかなければならなくなるでしょう。

たとえ主張立証に成功しても、
カードを父がいつでも取れるところに置いておいたなど、
過失がある場合には免責されません。
(債権者があなたに請求してくる分、父に返還を請求することはできます)

そういうわけですから、
人のカードは使わない、自分のカードは使わせない、
ということを守ってください。
(本人の承諾があっても、詐欺罪であることにはかわりません。
また、うっかりあなたがカード使用を承諾したならば、
詐欺の教唆・幇助・共同正犯で処罰される虞があります)

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