本試験分析会のお礼と補足 その6

「本試験分析会のお礼と補足 その6」

★もう少し詳しい講評 不登法記述式篇

1 ちゃんと問題を読むことの重要性

…急ぐべきだけど、焦るべきではありません。
ちゃんと問題文の指示を守れるかどうかで
最初の勝負が決まります。

・移転登記はしない
・登記原因の日付の順に申請する
・登記できることがあればすべて登記する

こういう部分に、真っ先にマーカーでチェックできましたか?

2 賃借権の設定を書かせる出題について

私の頃は、記述には所有権、抵当権、根抵当権しか出ないという
不文律がある(と受験生が勝手に思い込んでいる)状況でした。

それが、私が合格した翌年から、
信託、事業用借地権など、
ちょっと雲行きのあやしい出題が見られるようになり、
そして今年ついに、正面から記述式で賃借権が取り上げられました。

これをどう捉えるかですけれども、私は、
「何が出ても変じゃない」と考えて、
一度は「買戻し権」「地上権」「先取特権」
なんかも書けるようにしておいて罰は当たらないと思います。

3 裏テーマ 根抵当権の元本確定について

これを誤るというのは基礎が不足しています。
元本確定の有無は最重要テーマです。
来年は根抵当権がメインテーマになるかもしれません。
しっかりやっておきましょう。

4 賃借権設定の日付について

予備校・講師により見解が分かれている状況ですので、
合否には影響しないでしょう。
こういう論点ではとにかく無駄に悩んで時間を使わないということが
重要になります。
流せるテクニックというのも大事な心得です。

5 問題への批判について

一部、「スピード競争になっている」という批判があります。
しかし、国家試験というものは限られた人と予算で
実施しなければならないのです。

抜本的な制度改革でもしない限りは、現状の時間配分で、
しかしできるだけ実務的におもしろい問題を作成したいと考えると、
ぎりぎりのせめぎあいの結果、今年のような問題にならざるを得ないと考えます。

受講生は批判家になってはいけません。
どうやって対応するかを考えてください。

「この男、司法書士。」
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