挙証責任(立証責任)について

「挙証責任(立証責任)について」

方や、貸した金返せと主張するA。
方や、金を借りた覚えはないと主張するB。

裁判所がどれだけ証拠調べをしても、
どちらの言い分が正しいのかわからないかったとします。

この時に、「わからん。引き分け」という判決はできません。
じゃあどうするか。
Aを負けさせます。

民事訴訟では、権利を主張する側に挙証責任を負わせます。
Aは、金を貸した事実を証明できなければ負けです。

しかしBは、「金を借りていない事実」を証明する必要は
ありません。
貸したかどうかわからない、真偽不明の状況にもっていければ
Bの勝ちです。

これが民事訴訟のルールです。
こうすることで、「引き分け」の場合が出ないようにしているのです。

刑事訴訟では、検察側が挙証責任を負います。
国民は無実を積極的に証明する必要はないのです。
犯罪をしたかしていないかわからないときは
無罪判決をすべきなのです。

(ただしこれはあくまでも理屈であって、
現実は必ずしもそうなっておらず、
実質国民が無罪を立証しないといけない状況があるようです。
司法書士は刑事弁護はしないのでよくわかりませんが…)

では本題です。
加計学園問題についての挙証責任は、
与党と野党のどちらにあるのでしょうか。

安倍を政治犯罪で無期懲役に処そう、
とかそういう話であれば、原則とおり検察に挙証責任を
負わせるべきでしょう。

しかし、今問題にしていることは、
安倍がまっとうに政治をしているかということです。

そして、石破氏が指摘するように、
野党の後ろには国民がいます。
野党は国民の代表者として安倍を追及しています。

野党に挙証責任があると考えることは、つまり、
政治家がまっとうに仕事しているかが問題になった際に、
政治家がまっとうでないことの挙証責任を
国民の側に負わせることを意味します。

まったくナンセンスでしょう。
政治家の側がまっとうにはたらいていることを
積極的に証明すべきです。
選挙の時もそうしますよね。

ですから、加計学園問題について考える場合には、
安倍政権、自民党が無実を証明できなければ、
安倍政権、自民党の負けなのです。
政治家失格。

以上を前提に今回の閉会中集中審議を見てみると、
安倍政権、自民党はただの一つも書証を示していません。

立証責任を負う側(民事訴訟なら原告)が、主張するだけで
一つも書証を出さない裁判なんてあり得ません。

答弁の内容やあらゆる状況証拠が
安倍政権、自民党の黒を示していますけれども、
そもそもとしてこの期に及んでも
新しい証拠を1つも出そうとしない時点で、
形式的に安倍政権、自民党の負け、政治家失格なのです。

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