近隣トラブル事件の特質

ある近隣トラブル事件での和解条項にて。

「甲と乙は、本合意書に定めるものの外、
名義の如何を問わず金銭その他の請求を相互にしないことを確認する。」

これは、よくある普通の清算条項です。

私は、第2項にこんなことを書きました。

「この世に根っからの悪人はいない。
甲と乙は本件解決後も互いに「善き隣人」としてやっていくことを誓約し、
これまでに積み重なった感情的なしこりは単なるすれ違いに過ぎないと自覚し、
水に流すものとする。」

言うなれば「感情面」の清算条項です。

決してギャグではありません。
代理人として、私が最も言いたいのはこのことだったのです。

訴訟だなんだとやって、自らの権利主張と正当性を掲げて、
相手方の落ち度をあげつらう。
その結果何某かの金銭を得る。

やろうと思えばできたでしょう。
しかし、それが依頼者の最善の利益なのでしょうか。

訴訟であれ何であれ、本件が終了し、やがて私は代理人の職を解かれます。
その後も、甲と乙の「お隣さん」という関係はずっと続いていくのです。

今後、本人同士でうまくやっていけるようにすることこそが、
代理人の務めではないかと私は考えるのです。
そのためのADRであり、感情面での清算条項なのです。

法的には意味のない条項も書くことができる、
それが和解のいいところ。

 

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